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米ドルの全面安により、米FRBが「中小の銀行なら破綻もあり得る」との発言をしました。現在急速に為替が変動しており、円高ドル安は進むばかりです。円高は日本の多くの企業にとって、企業収益に大きな影響を及ぼすと考えられているため、企業の業績が悪くなると、同時に株にも影響が出るのは必至です。為替がこれ以上急激な変動を強め、円高も限界に至れば、政府の介入もありえるようです。
アメリカのサブプライムローン問題に端を発する今回のドル安ですが、為替変動が日本の株式にまで影響を及ぼすということの、ひとつの大きな例になることでしょう。為替、株の取引を行っている人には、大きく注目される時期がまだ続きそうです。
アメリカのサブプライム問題は、米FRBの、2週間で1.25%という大幅利下げを迅速に行ったことや、G7でも金融問題の核として話し合われたことから、アメリカについては、米FRBや各国協力によって何とかなるかも知れない、という見方も強まってきたと言えるでしょう。
その一方で新たに注目を集めているのが、ヨーロッパのユーロです。特に、アメリカからの投資が大規模になされてきたアイルランドの不動産価格下落、またスペインのバブル崩壊などによって、ヨーロッパユーロ自体の価値が変化してきているのです。米ドルは一旦落ち着きを見せたと考えれば、次のリスクはユーロにあると言っても良いかも知れません。
現在の基軸通貨と言えば米ドルですが、かつては英ポンドが世界の金融の中心たる存在でした。基軸通貨の地位は米ドルに譲ったものの、ロンドン市場の取引高は非常に多く、今でも世界をリードする通貨のひとつと言って過言ではありません。
その英ポンドは、変動がやや激しい投機的な性質があること、また高金利の傾向がある点で魅力は高く、主要通貨の中でも人気の高い通貨であるとも言えます。
今後の英ポンドは、やはり将来的にユーロに加盟するのかどうかという点が最も注目されるところでしょう。国民及び国としての威信を高く持っている国ですので、いまだその行き先は見えていません。仮にユーロ加盟が決定、という噂でも流れれば、英ポンドの価値も急激な変動を見せることは必至です。
米ドルは、キー・カレンシー(基軸通貨)と呼ばれています。つまり世界の全ての通貨は、何らかの形で米ドルの影響を受け、連動して変化していると言ってもいいほどなのです。米ドルがキー・カレンシーになった背景には、第二次世界大戦におけるアメリカの地位確立があります。大戦における金融市場の乱れを修正するために、IMF(国際通貨基金)によって、それまでの基軸通貨であった英ポンドに代わり、米ドルを為替と連動させることを決定したのです。かつての日本で採用されていた、1ドル=360円の固定相場制はその名残りですし、オーストラリアなどのように通貨にドルの名称が残っているのも同じく名残なのです。
世界に通用する通貨と言えば、言うまでもなく米ドルですね。
株式でも、為替でも、米ドルは絶対に外せない主要通貨です。世界基準で通用する通貨のことを基軸通貨と言い、米ドルはこれに当たります。
基軸通貨となるためには、国際的な決済通貨である、各国の比較対象になる通貨である、各国が準備通貨として扱う通貨である、といった条件を満たす必要があります。
かつては、大国であったイギリスのポンドと、振興的に経済大国となったアメリカのドルが基軸通貨でしたが、第二次世界大戦後は米ドルが単独で基軸通貨となってきました。しかしユーロの登場によって、為替や株式などの市場の大きさや充実度から、新たにユーロが第二の基軸通貨となってきています。