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新しい年がやってきました。年中無休の為替取引ということもあり、正月休み中にさっそく初取引を行った方も多いことでしょう。昨年末から新年にかけての為替相場は、ドル円でおおよそ114円程度に落ち着いていました。年末はやはり世界的にホリデーとなり、市場取引もややおとなしくなる時期であるうえ、特に目立った変動材料もなかったということも、動きが小さかった理由のひとつでしょう。そんな中でも、年末のパキスタン首相暗殺の報道は、ドル円相場を1円ほど下げる影響を与えていました。さらに投機筋が大晦日を狙ってドル売りを行ったため、111円台まで急落するということがありました。売り材料がやや続いたことで、急激に下落した相場も、年が明けて以後、米国の経済指標が良好であることをうけて、109円台にまで持ち直しました。取引をお休みしている投資家も多かった中、相場はこのように休みなく動いていたのですね。
今年は、金融市場にとって大変な出来事が続いた一年でした。春の世界同時株安、アメリカのサブプライム問題、ヨーロッパの多額資金供給の発覚、といった大きな不安材料が相次ぎ、世界の投資家に多大な懸念を与えたと言えます。
一方で大変好調だったのが中国市場でした。北京オリンピックを控えた中国は、現在までに年10%とも言われる経済成長を続けており、投資家の中国株買いもだいぶ騒がれたところです。
しかしこの年末に来て振り返った時に判断できるのは、アメリカの金融不安材料が一旦落ち着いた向きがあること、逆に今度はヨーロッパに不安材料が見えてきていること、中国の経済成長が今後も破竹の勢いを維持できる保証がないことなどがわかります。
ゆえに来年は、これからリスクが大きくなりそうなヨーロッパ通貨を避けるべきだ、とする意見も出ているようです。
この年末の為替は、とても大きな動きが続きました。何と言っても、アメリカのサブプライムローン問題では、アメリカだけではなく、日本及び世界各国における金融政策にも影響を及ぼしたと言えるほどです。結果、米ドルは金融不安イメージから為替推移も堅い状態となりました。
しかしその後、各国の中央銀行からの資本供給が行われたり、日本においても金利据え置きが発表され、市場における不安なイメージも払拭されてきました。
年末は、欧米ではクリスマスホリデーに入る時期であることからも、相場の動きもちゃんとした方向性が見えにくいのですが、米ドルに関してはすでに不安の峠を超えたと考えられ、一旦落ち着いたと見られているようです。
私たち投資家も、この年末は1年を振り返る時期として、これまでの取引や起こった出来事をおさらいし、新年からの取引と為替予想の礎としていきましょう。
株とFXは、どちらも相場を踏んで予想しながら取引をする金融市場商品です。すでに株とFXの基本知識を学んだ方なら、言わずとも理解されている通り、その商品性格は似て非なるものがあります。
どちらも、日本及び世界情勢などを反映して、値が上がったり下がったりするものですが、株が情勢を比較的早く反映させるのに対し、為替は意外な動きをすることがあるようです。つまり為替の場合、現在起こっている情勢が、今後長期間を経た上でどのような結果を招くか、そこまでを見通した上で、取引が行われることがあるのです。
そういった意味では、為替は株価のようにリアルタイムで情勢を判断し予測していくというよりは、現在の情勢をもとにした長期的予想を立てる洞察力が非常に大切になる、と言えます。
どちらも先を読んで利益を生み出す金融商品ですが、株と為替の動き方の相違もまた、取引のひとつの面白さでもあると言えます。