ここのところの世界的な株価下落で、金融不安も世界規模といったところです。投資家としては、株価の天井はあの時だったのか...と今更嘆く人も少なくないことでしょう。どれだけ経験を積んだとしても、天井を的確に見分けることは、至難の業なのかも知れません。手の届かなかった銘柄を、ここぞとばかりに手にしてほくそ笑む投資家もいれば、株だけではなく為替や債権なども含めた分散投資をしていて、ひとまず静観している、という投資家もいるでしょうが、やはりこのような時には、焦らずゆったりと構えて、現状維持を保つ、これが一番ではないでしょうか。
今回のような金融不安が起こった時というのは、どうしても自分の投資路線や見通しに自信が持てなくなり、誰かに正しい道を教えてもらいたくなるものです。
しかし絶対に正しい投資の仕方も、確実な未来もないことを思えば、今この時こそ自分の経験値をあげるためのレッスン期間なのだと心得て、教訓を得ていくべき時期なのかも知れません。
昨年から続いている世界的な株式暴落、金融不安で、各方面の投資家やアナリストもいささか困り果てた、といった感じのようです。中でも世界的な株式の暴落は深刻で、日経平均では20%弱の下落、米国株は約10%、欧州株で15%ほどの下落となっています。金融業界では「パニック」という言葉も出ているようです。
株式の暴落については、原因がある程度ハッキリしているのですが、そこが発端か、不安が不安を呼び、為替も巻き込んで、世界的な金融不安が投資の先行きを見づらいものにしています。
今月22日には、アメリカのFRBが緊急に大幅利下げを行いました。しかしこの政策が現実にどれくらい景気不安を立て直してくれるかは、今のところ不明なままです。
こういった『よくわからない不安』は、リスク回避の視点から、日本円の買いに繋がり、このため円高が続いています。どこでターニングポイントが現れるかはわかりませんが、今のところは慎重に様子をみながら、せっかく高くなった円を利用して、ちょこちょこと利益を得てみるのも良いかも知れません。
今年は、金融市場にとって大変な出来事が続いた一年でした。春の世界同時株安、アメリカのサブプライム問題、ヨーロッパの多額資金供給の発覚、といった大きな不安材料が相次ぎ、世界の投資家に多大な懸念を与えたと言えます。
一方で大変好調だったのが中国市場でした。北京オリンピックを控えた中国は、現在までに年10%とも言われる経済成長を続けており、投資家の中国株買いもだいぶ騒がれたところです。
しかしこの年末に来て振り返った時に判断できるのは、アメリカの金融不安材料が一旦落ち着いた向きがあること、逆に今度はヨーロッパに不安材料が見えてきていること、中国の経済成長が今後も破竹の勢いを維持できる保証がないことなどがわかります。
ゆえに来年は、これからリスクが大きくなりそうなヨーロッパ通貨を避けるべきだ、とする意見も出ているようです。