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アメリカのサブプライム問題は、米FRBの、2週間で1.25%という大幅利下げを迅速に行ったことや、G7でも金融問題の核として話し合われたことから、アメリカについては、米FRBや各国協力によって何とかなるかも知れない、という見方も強まってきたと言えるでしょう。
その一方で新たに注目を集めているのが、ヨーロッパのユーロです。特に、アメリカからの投資が大規模になされてきたアイルランドの不動産価格下落、またスペインのバブル崩壊などによって、ヨーロッパユーロ自体の価値が変化してきているのです。米ドルは一旦落ち着きを見せたと考えれば、次のリスクはユーロにあると言っても良いかも知れません。
G7、先進国首脳会議が日本で行われます。今回のサミットの議題は、昨年から世界を不安に陥れたサブプライムローン問題を発端とする金融不安などで、サブプライム問題が為替に及ぼした影響や、為替動向についてなどを分析し、また金融会社の格付け管理強化を行うことによっても、世界の経済情勢を安定化に導くことを目的としています。あらゆる分析を行った結果、サミット参加国が協力して何らかの合意に達する可能性もあり、株価、為替の両面で目が離せない出来事となりそうです。
今年は、金融市場にとって大変な出来事が続いた一年でした。春の世界同時株安、アメリカのサブプライム問題、ヨーロッパの多額資金供給の発覚、といった大きな不安材料が相次ぎ、世界の投資家に多大な懸念を与えたと言えます。
一方で大変好調だったのが中国市場でした。北京オリンピックを控えた中国は、現在までに年10%とも言われる経済成長を続けており、投資家の中国株買いもだいぶ騒がれたところです。
しかしこの年末に来て振り返った時に判断できるのは、アメリカの金融不安材料が一旦落ち着いた向きがあること、逆に今度はヨーロッパに不安材料が見えてきていること、中国の経済成長が今後も破竹の勢いを維持できる保証がないことなどがわかります。
ゆえに来年は、これからリスクが大きくなりそうなヨーロッパ通貨を避けるべきだ、とする意見も出ているようです。
この年末の為替は、とても大きな動きが続きました。何と言っても、アメリカのサブプライムローン問題では、アメリカだけではなく、日本及び世界各国における金融政策にも影響を及ぼしたと言えるほどです。結果、米ドルは金融不安イメージから為替推移も堅い状態となりました。
しかしその後、各国の中央銀行からの資本供給が行われたり、日本においても金利据え置きが発表され、市場における不安なイメージも払拭されてきました。
年末は、欧米ではクリスマスホリデーに入る時期であることからも、相場の動きもちゃんとした方向性が見えにくいのですが、米ドルに関してはすでに不安の峠を超えたと考えられ、一旦落ち着いたと見られているようです。
私たち投資家も、この年末は1年を振り返る時期として、これまでの取引や起こった出来事をおさらいし、新年からの取引と為替予想の礎としていきましょう。
株価は全体的に下降停滞モード、といったところです。原油高の影響を受ける企業は山ほどあり、またそういった不況の影響は国民生活にもろに反映されます。つまり国全体としての経済ムードが停滞する、といった流れになります。
12月21日の株式市場では、下降の流れも一旦落ち着き、やや回復の色も見せているようです。しかし、世界中がクリスマスムードになっていること、年の瀬も本格的に迫っていることから、時期的には投資家の参加自体が減っているタイミングである、とも言えそうです。
さらにアメリカのサブプライム問題未解決、日本やアメリカの景気不透明感が依然として拭えないことからも、本格的な市場の動きは、恐らく年明けまで持ち越し、といった感じでしょう。